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会社概要

代表挨拶

病院の診察室にパソコンがあることは、もはや、珍しい光景ではなくなりました。私が医療情報システムの開発に初めて携わった十数年前には、診療におけるパソコンの利用は、まだまだ病院様も、われわれベンダーも思考錯誤の繰り返しであったことを思い出します。

とは言え、日々進化していく情報技術の進歩に比べて、病院におけるITの活用は、遅れていると言われています。「医療と言う、人が人に対して行う行為において、デジタル化することの難しさ」 や 「医療法制の複雑さ」や「病院経営の現実」 などの問題が、その原因にあると思います。こちらは、病院様やその環境に起因しているものですが、実はベンダー側にも大きな原因があります。新しい技術を取り入れようとしても、これまでの、完成したシステムの資産を後継しなければならない宿命に、束縛されることになります。開発コストの償却や機能の継承、データの継承は、非常にシステムの根幹に根付くものであるがために、大胆な新技術の採用ができない、と言う背景もあります。

また、「電子カルテなどの医療情報システムは、まだ発展途上だから、もっと標準化されて、機能が整備されてから導入すれば良い。」と言う声も聞かれます。現在では、金融機関の管理システムなどの、大きなシステムを手がける大手ベンダーから、医療に特化した専門のベンダー、また、医療機器などの専門分野から進出したベンダーなど、さまざまな会社から医療向けのシステムは販売されています。それでも、「コード・データの標準化」 「機能・性能の業界標準化」 はなかなか進んでいません。

私は、医療情報システムにおいては、その完成形はないのではないかと考えております。 『最適(化)』 この言葉がひとつのキーワードになるのではないでしょうか。当たり前ですが、「それぞれの病院様において、最適なシステムを導入したい。」 と考えるのは、病院様だけではなく、ベンダー側もこの意識がないと、良いものができあがる訳はありません。「機能・性能の最適化」 「投入(→投資)コストの最適化」 また、「保守管理の最適化」 などは、システムの選択時に、十分にご検討される内容と思います。最近では、『最適化』 と言う言葉は、医療機関においては、「患者様原価の最適化」 「人件費の最適化」 「投資の最適化」 「診療の最適化」 など病院経営の重要なキーファクターとして用いられることが多くなりました。その最大の理由は、DPCであることは言うまでもありませんが、これらの指標の管理や分析にはIT は欠かすことができないものになっています。

これまでの、電子カルテやオーダリング、医事会計システムなどを、第1世代と位置づければ、現在は、さらに経営を強く意識した、第2世代のシステムへの分岐点にあると感じています。

私は、これまで独立系の医療情報システム会社で、十数年間、開発責任者として陣頭指揮をとってきました。「本当に活用いただけるシステム」 を、多くの医療機関様へご提供させていただくことができたと信じております。 この度、前職での私の役割は果たすことができたと感じ次世代システムの本格着手のために、過去に影響を受けない、新しい環境、新しい発想、最新の技術の中で、チャレンジをしたい、またしなければならない、と言う思いが強くなりました。

この度、私と同じ志を持つ、この業界で、豊富な経験と知識を持つ者が集まり、株式会社コムズ・ブレインを設立させていただきました。是非、皆様の病院のシステムで 『最適』 をともに追求できることを心より願っております。

株式会社 コムズ・ブレイン
代表取締役社長 立山智崇